「餃子の王将」大東隆行前社長が殺害された理由は?迷宮入り事件が解決?

9年前の2013年12月19日に京都市山科区の王将本社前で、当時の社長が射殺されるという事件がありました。

誰からも好かれる社長で、社長就任後は毎朝6時前に出社し、会社の玄関や駐車場を掃き清めていたそうです。

なぜ殺害されたのか多くの疑問が残った事件でした。

迷宮入りかと思われていた事件が、2022年10月28日に急展開となり、工藤会系組員、田中幸雄受刑者が逮捕されました。

暴力団関係者と接点がなかったとされる中、犯行動機はなんだったのでしょうね。

スポンサーリンク
目次

餃子の王将社長射殺事件の概要

2013年12月19日の早朝に事件は発生

事件が起こったのは2013年12月19日早朝、京都市山科区の王将本社前にて大東隆行さんが自身で運転していた自動車付近に心肺停止の状態で倒れているところを通報され、病院へ搬送されて死亡が確認されました。

19日午前7時ごろ、中華料理店「餃子の王将」を運営する王将フードサービスの本社(京都市山科区)前で「社長が倒れている。意識がなく呼吸をしていない」と男性社員から京都市消防局に119番通報があった。同消防局や京都府警によると、男性は同社の大東隆行社長(72)で腹部など3カ所から出血した状態で倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。

この日、午前5時半頃に大東隆行さんは自宅から自家用車で出勤し、午前5時45分頃に駐車場で車を止めて降りたところを、待ち伏せていた犯人に撃たれたとみられています。

犯行に使われたのは小型の25口径の自動式拳銃

警察の調べによって明らかにされた犯行手口と凶器により、次のことがわかっています。

  • 至近距離から4発の銃弾が撃たれ、その全てが胸や腹などの急所に命中していた
  • 争った形跡はなかった
  • 財布や小銭入れは奪われておらず、中に現金が残されたままだった
  • 会社や大東隆行会長に怨恨があった可能性がある

暴力団、中国マフィアや半グレ集団の関与も噂されていた

「餃子の王将」は店舗の進出場所をめぐり、揉める相手が多かったと噂されています。

2012年金沢市の「王将」金沢片町店内で、近くのショーパブのホストら10人の男性客が店の制止を振り切り全裸でカウンター席に座って写真を撮影、ネットで公開し閉店に追い込まれた事件も発生していたようです。

金沢店の一件では、その背後に半グレ集団のメンバーがいたことも判明しているとの情報もありました。

その他にも、

1980年代に始まった北九州市など九州北部への進出も難航したとされ、「王将」側は福岡県が創業者・加藤朝雄氏の出身地とあって80年に福岡市に九州1号店をオープンし、同市内に食材を製造・加工する「セントラルキッチン」を設立するなど力を注ぎました。

しかし当時の北九州市は、今の工藤會を構成する二大勢力だった工藤組・草野組系組織が熾烈な縄張り争いを繰り広げ、後に山口組の九州侵攻もあって、連日、銃弾が飛び交う激戦地となっていたそうです。

中国大連市に新店舗を開業する際も、仲介のコーディネーターの人選に失敗しトラブルがあとをたたなかったとも言われています。

新店舗を出すだけで、そんなに多くの揉め事が発生するのはどうしてなのかと考えてしまいますね。

餃子の王将大東隆行前社長とはどんな人物だったのか

誰からも愛される人格者

社長就任後は毎朝6時前には出社し、本部のある会社の玄関を自ら開錠しては、玄関や駐車場を掃き清めて散水していたそうです。

昼にはトイレ掃除もしていたが、その理由は「従業員には綺麗な会社で気持ちよく働いてもらいたいから」ということや、「本社の玄関が汚かったら、店に行ったときに「汚い」と指摘できない」ためであり、かなり真面目な性格が伺えます。

直営店の店長300人以上の名前だけでなくフランチャイズ店オーナーの名前も、すべて覚えていたり、社員の誕生日には自ら選んだ自己啓発本を、社員の配偶者の誕生日には花束をそれぞれ贈呈していたり、社員想いな面も見せています。

大東隆行プロフィール

生年月日:1941年3月8日

出身:大阪市

学歴:関西経理専門学校入学後、中退

1967年に義兄の加藤朝雄さんが「餃子の王将」創業

1969年「餃子の王将」1号店に入店

1978年に営業本部長

1995年に副社長

2000年に社長に就任

迷宮入り事件が解決か!餃子の王将大東隆行前社長を射殺した犯人は暴力団・工藤会系幹部田中幸雄

2015年に現場に落ちていたタバコから暴力団員のDNAが検出されていた

警察が現場近くの遺留品についても詳しく調べたところタバコの吸い殻が見つかり、検出されたDNAの型が福岡県にある特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団幹部のものと一致しました。

警察はこの幹部が福岡から現場に来ていたとみて詳しい足取りなどをたどりましたが、事件に関わったことを示す直接的な証拠はなく大東さんや会社とこの幹部や工藤会の間にトラブルや接点は確認されていませんでした。

警察は幹部が何者かに依頼されて大東さんを銃撃した疑いがあるとみて慎重に調べていましたが、背後関係がわからないまま捜査が長期化してしまったようです。

事件当時、暴力団幹部が現場にいたことなどを示す状況証拠を整理し積み重ねることで、事件への関与が立証できると改めて判断し、逮捕状の請求に踏み切ったとみられます。

田中幸雄容疑者とは

氏名:田中幸雄

年齢:56歳

指定暴力団5代目工藤会「石田組」本部長、「田中組」組長

田中容疑者は現在服役中とのことですが、どんな事件で逮捕されたのか調べてみました。

大手ゼネコン「大林組」従業員らが乗った乗用車が2008年に福岡市の路上で銃撃された事件で、銃刀法違反と器物損壊の罪に問われた指定暴力団工藤会系組幹部の田中幸雄被告(53)に対する判決公判が6日、福岡地裁であった。足立勉裁判長は懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。

スキンヘッドの強面ですね。

石田組は福岡県福岡市博多区に本部がある暴力団です。

九州に、「餃子の王将」が進出する際にも難航したようなのでかなり昔から関連があったのかもしれません。

殺害された理由は?犯行動機は?

殺害理由や犯行動機については、事件当時より黒幕がいるのではと噂がありました。

この黒幕というのが、2016年に発覚した特定企業グループへの不正資金流出「流出額が10年で約260億円、うち170億円が回収不能」に関連している実業家のことを指しているようです。

今回の逮捕を受け、捜査関係者より氏名不詳の人物と共謀し殺害したとの情報も出ているようです。

その人物とは誰なのかが明らかになれば、餃子の王将前社長射殺事件の全容が見えてくるかもしれません。

新たな情報が入れば、追記していきます。

スポンサーリンク

まとめ

事件解明に向けて新たな展開になるまでに9年という歳月がかかってしまいましたが、迷宮入りにならずによかったと思います。

親族も会社も安心しているのではないでしょうか。

ただ偉大な人物を失った悲しみは計り知れません。

犯行動機など明らかになることを願っています。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次